*2024年度の湯治部の営業は 冬季(2024年11月14日~2025年4月14日)、鈴らん寮(オンドル個室/畳個室)のみ での営業となります。詳しくはこちらの『お知らせ』をご覧ください。
後生掛の由来 始まりは湯治湯から
後生掛温泉は約300年程前から、近郷近在の方々の病気やケガの療養の為の湯治湯として親しまれてきたと言われています。それは源泉である『オナメ・モトメ』や『後生掛』の由来からも一端が見てとれます。
三百年前、三陸久慈生まれの若者、牛飼いの九兵衛が地獄谷に住み着いていたが、あるとき生死をさまよう重病に侵されてしまう。その時恐山に向かう巡礼の娘が通りかかり、その献身的な看病から九兵衛は全快、同情と敬慕に結ばれた二人は幸福な三年を過ごした。
後生掛温泉の由来 オナメモトメの伝説より
然し九兵衛には三陸久慈に許嫁があった。出発後に生まれた子の為、夫を迎えに故郷を後にした妻はやっとの思いで地獄谷へたどり着く。
地獄谷で三人が見合う苦悩の夜が明けたのち、巡礼の娘は妻と子の幸せを祈り地獄谷へ身を投げてしまう。さらに身を引いた娘の心に打たれた妻もまた、夫の声を後ろに聞きながら後生を掛け地獄谷へ身を投じた。
その後、地獄谷を訪れる人は、並んだ二つの墳湯を『オナメ(妾)・モトメ(本妻)』と呼び、この地を後生掛と称するようになった。
”湯治”と言えば「農家の方々が集団で農閑期に一年の疲れを癒す」「長期逗留」というイメージで自分には縁のない物と感じている方が多いようです。特に明治~昭和期を中心にブームとなり、娯楽の少ない時代はリゾートのような役割も担っていたため広くそのイメージが定着したと思われます。
ただ、”湯治” に興味はなくとも、心や体に疲れを感じた時ふと『温泉でも入ってゆっくりしたいなあ』と思う事はありませんか?
大自然や地の力を感じ温泉で養生することは、日本古来の伝統的な養生・療養法で、病や不調・疲れの程度により最短1日からでも”湯治”です。当館は標高1000m、八幡平国立公園の只中に位置し周囲をぶなの原生林に囲まれた、体や心を休めるのには最適な環境にあります。食事を作り、自然に親しみ、湯に浸かる。自分の心や体と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。
湯治棟宿舎のご紹介
鈴らん寮
1Fがオンドル個室、2Fが畳個室です。2018年の建て替えにより全室個室としてリニューアルしました。
炊事場は隣接する別棟となりますがその分大浴場までは近くなっています。
《鈴らん寮1F オンドル個室》
[宿泊料金表①] 鈴らん寮 オンドル個室(4.5畳) … 11ルーム
一泊自炊 (素泊) | 平日 | 特定日(※) |
1名 / 1室利用 | 税別 6,000円 / 人 ( 税込 6,670円 / 人 ) | 税別 8,000円 / 人 ( 税込 8,870円 / 人 ) |
2名 / 1室利用 | 税別 5,000円 / 人 ( 税込 5,570円 / 人 ) | 税別 7,000円 / 人 ( 税込 7,770円 / 人 ) |
[宿泊料金表②] 鈴らん寮 オンドル個室(6畳) … 1ルーム
一泊自炊 (素泊) | 平日 | 特定日(※) |
1名 / 1室利用 | 税別 8,000円 / 人 (税込 8,870円/人) | 税別 10,000円 / 人 ( 税込 11,070円 / 人 ) |
2名 / 1室利用 | 税別 6,000円 / 人 ( 税込 6,670円/人 ) | 税別 8,000円 / 人 ( 税込 8,870円 / 人 ) |
3名 / 1室利用 | 税別 5,000円 / 人 ( 税込 5,570円 / 人 ) | 税別 7,000円 / 人 ( 税込 7,770円 / 人 ) |
[鈴らん寮オンドル個室 客室備品・アメニティ] (料金に含む)
- 寝具一式(敷布団・毛布・藤の枕・シーツ)
- 座卓
※シーツは2日に1枚(泊数に応じた枚数をチェックイン時にまとめてお渡し)
[鈴らん寮1F 共有設備]
- 男女別共用トイレ(洋式) ※ウォッシュレットではございません
- 洗面所
- 洗濯機×1
- 電子レンジ・電気ポット 各×1
※煮炊きは隣接する別棟に広い炊事場がございます
※Wi-Fiは故障多発の為、現状ご利用頂けません(「よくある質問」)
《鈴らん寮2F 畳個室》
[宿泊料金表③] 鈴らん寮 畳個室(4.5畳) … 4ルーム
一泊自炊 (素泊) | 平日 | 休前日・特定日(※) |
1名 / 1室利用 | 税別 6,000円 / 人 ( 税込 6,670円 / 人 ) | 税別 8,000円 / 人 ( 税込 8,870円 / 人 ) |
2名 / 1室利用 | 税別 5,000円 / 人 ( 税込 5,570円 / 人 ) | 税別 7,000円 / 人 ( 税込 7,770円 / 人 ) |
[宿泊料金表④] 鈴らん寮 畳個室(6畳) … 3ルーム
一泊自炊 (素泊) | 平日 | 休前日・特定日(※) |
1名 / 1室利用 | 税別 8,000円 / 人 ( 税込 8,870円 / 人 ) | 税別 10,000円 / 人 ( 税込 11,070円 / 人 ) |
2名 / 1室利用 | 税別 6,000円 / 人 ( 税込 6,670円 / 人 ) | 税別 8,000円 / 人 ( 税込 8,870円 / 人 ) |
3名 / 1室利用 | 税別 5,000円 / 人 ( 税込 5,570円 / 人 ) | 税別 7,000円 / 人 ( 税込 7,770円 / 人 ) |
[宿泊料金表⑤/⑥] 鈴らん寮 畳個室(6畳トイレ付 / 7.5畳) …3ルーム
一泊自炊 (素泊) | 平日 | 休前日・特定日(※) |
1名 / 1室利用 | 税別 9,000円 / 人 ( 税込 9,970円 / 人 ) | 税別 11,000円 / 人 ( 税込 12,070円 / 人 ) |
2名 / 1室利用 | 税別 7,000円 / 人 ( 税込 7,770円 / 人 ) | 税別 9,000円 / 人 ( 税込 9,970円 / 人 ) |
3名 / 1室利用 | 税別 6,000円 / 人 ( 税込 6,670円 / 人 ) | 税別 8,000円 / 人 ( 税込 8,870円 / 人 ) |
[鈴らん寮 畳個室 客室備品・アメニティ] (料金に含む)
- 寝具一式(敷布団・掛布団・籐の枕・シーツ)
- 座卓
※シーツは2日に1枚(泊数に応じた枚数をチェックイン時にまとめてお渡し)
[鈴らん寮2F 共有設備]
- 男女別共用トイレ(洋式) ※ウォッシュレットではございません
- 洗面所
- 洗濯機×1
- 電子レンジ・電気ポット 各×1
※煮炊きは隣接する別棟に広い炊事場がございます
※Wi-Fiは故障多発の為、現状ご利用頂けません(「よくある質問」)
湯治部 ご宿泊の流れ
ご検討のお客様へ(大切なお願い)
湯治棟はご自身の事はご自身(もしくはお連れ様の補助)にて行って頂く自活の場であり、入浴やオンドル利用のほか、体調に合わせた食事作りや軽い運動も含め、丁寧に生活することで体の調子を整えていくことを目的としています。下記のような状態・症状の方は事前にかかりつけ医にご相談のうえ、来館を延期するか、介助・サポート頂ける方とご一緒にご来館ください。
- 早急に治療や手当、手術などが必要な急性期の方
- 自力での歩行・階段昇降・食事・排泄などが困難な方
1. 検討・準備
<交通手段>
冬季と夏季でアクセス経路が異なり、冬は道路の通行止もございます。必ず『アクセス』ページをご参照のうえ、ご来館可能かご確認ください。
<食事>
現在、湯治部は自炊が基本となりお食事のご提供は行っておりません。また、旅館で食事のみご用意といった対応も致しかねます。予めご了承のうえご検討ください。
<持ち物(ご参考)>
衣類・履物 【屋外用】 | 例年、10月下旬~4月中旬頃まで降雪があり冬相当の準備が必要です。 またこの期間の前後でも特に朝晩は肌寒く感じますので、風を通さないタイプの上着が1枚あると便利です。 |
衣類・履物 【館内用】 | オンドル客室は通年で30℃前後となっており冬でもTシャツでお過ごし頂けます。発汗するため速乾性の衣類・下着がおすすめです。 内履き用のサンダル/スリッパをご用意ください。取り違えが多いため一目でご自身用と分かりやすいものか記名頂ける物が便利です。 また、メインの炊事場は館内ですが土足の為、長期の場合は外用サンダルを持参している方もいらっしゃいます(通常は履いてきた外履きを利用) |
常備薬 | 毎日薬を飲んでいる方は泊数分の薬を。また、病院・薬局・ドラッグストアまでは車で45分程度かかる為、応急処置用として飲み慣れた風邪薬・解熱剤や胃腸薬等の用意があれば安心です。 |
化粧品・洗面用具 | 化粧品、シェービング用品、歯みがきセット、タオル類等 ※フェイスタオルや歯ブラシ、髭剃り等は売店でもご購入頂けます |
調理用具・食器類 | 鍋・包丁・ざる・食器・カップ等、普段使いのものをお持ちください。 ※調理器具・食器は無料貸し出し品が備え付けてありますが数に限りがございます |
食材 | 滞在日数に応じた食品・お米等。 ※生鮮品の保存は、クーラーボックス等をご持参頂き、保冷剤のみ貸出を行っております。 ※公共交通機関をご利用の方は、保存可能品は宅急便にて事前郵送、生鮮品は来館日に途中で購入等の工夫が必要です |
娯楽用品 | 書籍・雑誌・タブレット等 「よくある質問」にもありますが、現状湯治棟ではWi-Fiはご利用頂けません。どうしてもネット環境が必要な方はスマートフォン等のテザリングをご利用頂くか、モバイルルータ等をご持参ください。携帯大手3社(及びその回線を利用したMVNO)は問題なく通信可能です。 |
2. ご予約
現在、湯治部のご予約はお電話でのみ承っております。『ご宿泊希望日』『泊数』をお決めになってから下記までお電話にてお申込みください。
湯治部ご予約受付
( 9:00 ~ 19:00 )
TEL : 0186 – 31 – 2222
※キャンセル(宿泊開始後の日程短縮を含む)はキャンセル料が発生する場合がございます。詳しくは「よくある質問」をご覧ください。
3. チェックイン
- 湯治部のチェックインは 15:00 ~ 最終17:00 までです(17:00以降は窓口も閉まり係の者も不在となる為チェックインできません)
- 湯治部のお会計はチェックイン時の先払い(現金のみ)にてお願いしております
- 湯治部チェックインは旅館棟併設の売店内にある湯治部受付カウンターにて承ります ※申し訳ございません受付場所が変更となりました
- 泊数・人数等が変更となった場合は必ず事前にお電話にてお知らせください(お会計票の修正等によりお待ち頂く場合がございます)
- お会計が終わりましたらルームキー、及びリネン類をお渡しさせて頂きます
- リネン類はシーツ(2泊毎に1枚換算、オンドル/畳共通)、及び掛布団カバー・枕カバー(泊数に関わらず各1枚、畳個室のみ)をチェックイン時にまとめてお渡しさせて頂きます
- もしレンタル備品をご利用お客様はチェックイン時に合わせてお申し出ください(貸出・交換は簡易ベッド・保冷剤を除き全てチェックインカウンターにて行います)
<レンタル備品類>
レンタル備品 | レンタル料 |
---|---|
バスタオル | 200円 / 交換毎 |
浴衣 | 200円 / 交換毎 |
扇風機(数に限りがございます) | 500円 / 日 |
簡易ベッド(数に限りがございます) | 1,000円 / 日 |
保冷剤 ※旅館棟売店アイスストッカーにて貸出 | 50円 / 交換毎 |
4. 入館・入室
- チェックイン完了後、脇の坂を下り鈴らん寮入口よりご入館いただきます(日帰り受付入口は10:30~17:00以外は施錠されるためご利用頂けません)
- 寝具はご自身で所定の場所より運んで頂きます。オンドル個室の方は同階のリネン室より布団・毛布・籐の枕を運び、チェックイン時にお渡ししたシーツをセットしてください。畳個室の方は客室押入れ内の敷き/掛け布団および籐の枕に、チェックイン時にお渡ししたシーツ、掛布団カバーをセットしてください
- 初めての方は館内案内を参考に、炊事場や大浴場、洗濯機等の場所をお確かめください
- その他、不都合がなければ、大浴場でのご入浴や周辺散策等をお楽しみください
※オンドル客室でのウレタンマット等、通気性の無い敷物のご利用はお控えください。カビの原因となり、ゴザ交換費用を頂戴する場合がございます。
5. 炊事
- 鈴らん寮玄関の向かい側に炊事場がございます。
- 鍋、ざる、皿、お盆等、無料の貸出品がございます。ただし数には限りがありますので、使い終わったら洗って返却頂き譲り合ってご利用ください。
- ガスコンロも料金等は頂いておりません。ご自由にご利用ください。最後に使われる方は元栓を閉めて頂く等「火の用心」にご協力をお願いします。
- 炊事場には豊富な温泉蒸気を利用した『温泉蒸し器』があり、野菜等を蒸すと甘味が増すと好評です。ただし、高温の蒸気を利用している為、火傷の危険があります。直接、中に手を入れない等、注意事項を守ってご利用ください。
※客室を含む炊事場以外でのカセットコンロ・ホットプレート・IH調理器などの火気・調理器の利用は厳禁です。火気の利用は必ず炊事場にて行ってください。防火上必須の措置となりますので、お守り頂けない場合は宿泊約款に則り即時ご退去頂きます。またその場合、宿泊料の返還等も行いません。
6. 効果的な入浴・利用方法(主に療養を目的としたお客様へ)
- 入浴は初日から回数多く入らない事。特に疲れや体の不調がある場合、湯あたりの症状が強く出ることがあります。初日から2日目は1~2回、その後調子を見て朝・昼・晩の3回程度がおすすめです。
- 療養目的の方にはオンドル客室がおすすめです。オンドルは入浴と比べ体への負担が少なく、睡眠時も含めて長時間 体を温める事ができます。これだけでも十分湯治になりますが、温泉との相乗効果でより良い効果が期待できます。ただし、オンドル客室は慣れるまで熱くて眠れないという方もいらっしゃいます。もしご不安な方は日帰り利用や旅館宿泊で一度体験してみてください。
- ご滞在中は体調に合わせ自然研究路や道路沿いの散歩等、朝・夕の適度な運動を心掛けてください。気分転換にもなり心身両面でメリットがあります。
- 暴飲暴食や深酒は入浴時の体調悪化にもつながるため避けてください。普段から食事時間が不規則だったり内容に偏りが見られる方は、規則正しい食事、玄米食や温泉蒸し器を活用したヘルシーメニュー、プチ断食等にチャレンジしてみるなど、食事面にも気を使ってみてはいかがでしょうか。
7. 清掃
湯治部をご利用の場合、昔に立ち戻り以下のとおりご自身でご利用頂いた客室等の清掃をお願いさせて頂くこととなりました。
- お帰りの際、必ずご利用客室内の清掃(ゴミ捨て/掃除機掛け等)をお願い致します。ゴミ箱や掃除機は同フロアの所定の箇所にご用意致します
- 布団/毛布/枕等は持ち出した場所(リネン室/押し入れ)へお戻しください。また使い終わったシーツ・カバー類は回収ボックスへお入れください
- 共用エリア(洗面所/トイレ/炊事場/廊下等)の職員による清掃は週3回程度となります。もし汚した場合は後の人が気持ちよく使えるようご自身で清掃をお願い致します
※ 必ずご一読頂きご協力頂ける方のみご予約ください。来館後にご協力頂けない場合はご退去頂いたうえ以降のご宿泊はお断りさせて頂きます
8. チェックアウト
- 湯治部のチェックアウトは10:00 となります。
- ルームキーはお手数ですが旅館フロントの返却カゴもしくは受付の者へご返却ください(早朝出発の場合も同様)
※ 日帰り受付兼チェックインカウンターは10:30以降でないと開きません。お手数ですがご返却は旅館窓口へお願い致します